海外経験、英語教育の経験ゼロなら帰国子女レベルの英語は諦めるべきか?
お疲れ様です。Tokkyです。
最初の記事ということで、英語学習を始めるにあたって私が最初に考えたことについて書こうと思います。
テーマとしてはスピーキングを練習する上で念頭に置いておくべきこと、となります。
それはつまり
「幼少期に英語教育を受けた経験や海外で暮らした経験がなければ、彼らのように英語を話せるようになることは不可能なのか?」
私の答えは、「不可能ではありません」。
まず、彼らのように英語を話せるとはどういうことか?
流暢に英語を話せるとはどういうことか?
以下の3つの要素に分けられると思います。
1. 語彙力
語彙は、慣れによって身につきます。慣れ、経験が全てと言ってもいいほどです。
大学受験の定番参考書「ターゲット」「データベース」「システム英単語」に出てくるような超基本的な単語は単語帳を使って覚えておく必要があると思いますが、
それ以外の言い換え表現であったり、カジュアルな単語は映画を見たり英会話の経験を重ねていく中で覚えていきます。
覚えて、使う、の繰り返しです。(経験と復習)
ネイティブスピーカーじゃなければネイティブのようには一生かけても話せない。という人もいますが、
必ずしもそうではないと私は思います。
どのシチュエーションでどの単語・フレーズを使うか、場数を踏んで覚えていくことで、限りなくネイティブに近い喋りができるようになります。
最終的には、「ネイティブのような喋り」の定義ってそもそも何?という問いに行き着きます。
日本人でもきれいに日本語が話せない・書けない(例えば、主語と述語が対応していない文を書く)人は多いですよね。
アメリカ人も同じです。
結局「ネイティブのように喋れる」ということは、「それっぽく」話せるという抽象的なことにしかすぎません。
こう話せなければならないという「明確な」決まりはないのです。
そして「それっぽく」喋るには、彼らが普段どの状況でどの単語を使うか観察し(注意を払い)、彼らを真似るしかないのです。
上手く真似できるということは、ネイティブっぽく、ネイティブのように喋れるということです。それ以上でもそれ以下でもありません。
2. 文法
ネイティブでもきれいな英語を話せるとは限らないと今言いましたが、
基本的な文法や語法など根本的な部分で間違いを犯すことはないのがネイティブでもあります。
ネイティブは当然のようにほぼ正しい語法で話します。
少なくとも、英語話者のほとんどが正しいと思っている語法で話します。
日本語話者であるがゆえに日本人がよくしがちな語法の誤りなどがあると、ネイティブ度が下がります。
彼らの文法・語法を身につけるには、やはり経験が必要です。
1日に英語に費やす時間を増やすことで短期での習得も可能です。
また、直そうという意識(復習)も必要です。
アメリカに15年住んでいるということは、アメリカの15歳と同じ程度の英語を話せるということを意味しません。
第二外国語として英語を学ぶということは、赤ん坊が英語を学ぶことより困難であるかもしれません。
赤ん坊は何も考えなくても周りが英語を話していれば自然と英語を学びますので。
しかし、何度も言いますが、これは経験と復習によって必ず身につきます。
(また、帰国子女だから必ず正しい文法・語法で英語を話せるとは限りません。
そのような傾向は特に幼少期の段階で日本語と英語の両方を学習したバイリンガルに顕著です。
しかし、「ネイティブに近い英語」であるかどうかを分ける一つの基準が文法にあることは明らかです。)
3. 発音
流暢に喋るためにネイティブの発音が必要か否かについては色々な議論がありますね。
大別すると以下3種類の意見があると思います。
- 日本語の発音でも伝わるのだから、発音など気にしなくていい、語彙を覚えるなど他のことに集中すべき
- RとL、VとBの区別など基本的な発音は習得すべき
- 限りなくネイティブに近い発音ができないと流暢とは言えない
本音を言うと私は③の立場で英語学習を続けていますが、
ほとんどの人にとっては②を目指すことで十分だと思います。
逆に言うと①はおすすめできません。
理由は2つあります。
1. 英語は世界の共通言語だから
つまり第2言語として英語を使う人がたくさんいるということです。
彼らのほとんどはどうやって英語を学ぶでしょうか?
だから彼らにとってアメリカ英語は絶対的存在でありアメリカ英語に近い発音で話せば必ずと言っていいほど伝わる(伝わらなければそれはあなたのせいじゃない)のです。
逆に言うとアメリカ英語に寄せていかない限りは伝わる保証はないということになります。
例えば我々は日本人で日本語がわかるので日本語訛りの英語を理解できます。
しかし中国語を解さない日本人に中国語訛りの英語がわかるでしょうか?
とても難しいです。
つまり日本語訛りの英語の理解は外国人にとって基本的に難しいということになります。
2.英語はアメリカの第一言語だから
これは英語圏の国であればアメリカに限りませんが簡単なのでアメリカをイメージしてください。
アメリカは国土面積でいうと日本の約25倍もある巨大な国です。
一つ一つの州が一つの国くらい大きいです。
彼らにとってはカリフォルニアからニューヨークに行くことがかかる時間や費用の大きさという意味ですでに海外旅行と同等だったりします。
当然、アメリカを出たことのない人もたくさんいます。
海外に出ることだけでなく、海外から来る人を見ることも少なかったりします。
ニューヨークには世界中から観光客が集まりますが、
アメリカの9割は観光客が来ることのない田舎です。
その上、地域によっては1世の移民がほぼいないところも普通にあります。
そんなところに住むと外国人・外国人っぽい人(彼らにとってのアジア人など)さえ見ることがそもそもないわけです。
こういった人々は外国の文化に不慣れであり、当然ながら外国訛りの英語の理解は難しいです。
ただ、難しいという事実だけでなく、外国訛りを「受け入れられない」という感情も持っていることがあります。
この理由は定かではありません。後々研究したいとは思いますが、予想としては、
ということなんじゃないかなと思います。
とにかく、こういう人たちがアメリカにはたくさんいます。
こういう人たちには、日本語訛りの英語が驚くほど伝わりません!
またいつか記事を書きたいと思いますが日本に長く住んでいる英会話教師は日本語訛りに寛容ですよ。
世界で一番日本語訛りに寛容な外国人かもしれません。
ですが現地では事情が違います。
(その現地から日本にくる人々に関してもしばしば同様です)
特に頭のかたい年配の方々には伝わりません。
彼らの中での第一言語としての英語の認識つまり
を話せないことには英語は伝わりません。
これら2つの理由から最低限の発音は身につけておく必要があると思います。
そして本題に戻りますが、海外で幼少期を過ごした人々は、最低限の発音を身につけています。
日本で生活していく中で英語を使う機会が減り、発音が日本語に寄っていくことはありますが、
伝わらない英語に戻ってしまうということは稀です。
それは最低限の発音を体が覚えているからです。
彼らのいわゆるネイティブっぽさを支えているのはやはり発音、重要な部分で正しい発音ができることだと思います。
最低限の発音で十分なのか?と言う人もいるかもしれません。ただし必要なときにちゃんと発音できていれば全体的には稚拙な発音でも問題なく伝わります。
それはネイティブは会話をするとき文脈などをもとに次にどの単語が出てくるか(無意識に)予想していますし、発音を間違えても何のことを話しているか話の流れと照らし合わせて明らかなときはしっかり伝わります。
日本人も同じだと思います。
そして会話を続ける中で相手もこちらの訛りにある程度慣れてきて、会話がより簡単になります。
完全な日本語訛りだとそこまで行き着くのがなかなか難しいですしこれは相手にとってもストレスで、もう君とは話したくないという感じになることも多いです。
そして最低限の発音を身につけるにはやはり経験と復習が必須になります。
こちらについても別に記事を書きます。
まとめ
たとえ海外経験や英語教育の経験がゼロでも
語彙力・文法・発音をそれぞれ経験と復習によってある程度のレベルまで高めることによって
あなたの英語のネイティブ度はぐんと増します。
ネイティブ度が増すことでネイティブスピーカーとのコミュニケーションもスムーズになり
人脈や友達を作りやすくなります。
日本において真面目で勤勉であることがよしとされるように
英語圏の国々ではフレンドリー(少なくとも「レスポンシブ」)であることが求められることが多いです。
どうせスピーキングはだめだからと読み書きばかり極める日本人もいます。
しかし読み書きができてもうまく話せない人は現地で気味わるがられます。
そういう人も社会にいてもいいかもしれませんが、日本でそういうキャラではない人や、
これから何者にもなれる、今から英語学習を本気でやるという人には
そんな閉じこもった生き方はおすすめしません。
スピーキングで世界がぐっと広がりますから。
日本人は小中高での英語学習のイメージからスピーキングをおろそかにしがちですが
スピーキングはとても大事です!
読み書き・聞く・話す 全て同じくらい大事なので「一番」とは言いませんが
もしあなたがスピーキングが苦手と感じるなら、スピーキングの練習に時間を割くべきです。
またスピーキングやその他のスキルについては記事を書きます。
ではお先に失礼します。