生涯英語 〜ラーナーズサロン運営者のブログ〜

英語学習のコツや英会話に関すること、アメリカ文化について紹介していきます。

コロナ禍におけるオンライン語学留学の罠

コロナ禍における留学

コロナ禍で留学がオンラインになる動きとかも出てきてるけど、そもそも英語を学ぶことが目的である、語学留学というか語学研修的なものであれば、大金を払ってまでやる必要はないんじゃないかと思ってます。

語学留学と交換留学の違い①「費用に見合った実績か?」

留学はたとえ交換留学でもビザの申請とか向こうの家賃とか向こうでの保険とか、何かと色々お金がかかります。

交換留学では授業料を派遣元大学に払うので、新たに授業料を払う必要がないことがほとんどだと思いますが、

語学留学では語学学校に行くわけなので、授業料やプログラム参加費などを払わなければならないと思います。

つまり、現在日本の大学に通う人からすると、交換留学の方が、留学先で単位が取得でき、また海外で専門的な勉強をしたという実績もできることから、だいぶお得感があります。

逆に大学生にとって語学留学は、英語を勉強しにいくわけなので、「英語の授業」の単位は取得できても、経歴に記載できるほどの実績は手に入りません。

まとめると、交換留学の方がコスパが良いということになりますね。

語学留学と交換留学の違い②「プラスアルファの実績」

留学することの目的には、「異文化を肌で感じること」もあると思います。実際、高い費用を払って語学留学を行う人のほとんどは、これが主な目的ではないのかと思います。

しかし、語学留学を行うレベルの英語力で、果たして満足にその「異文化交流」ができるのか?というと、疑問です。

交換留学では語学学校ではなく現地の学生と同じ授業を受けることになりますので、現地の授業を理解できるだけのある程度高い英語スコアが要求されます。

つまり交換留学ができるほどの英語力があれば、現地で友達を作ることも十分に現実的なことです。

一方で、語学学校に行くレベルというのはつまり日常会話を学んでる段階なのでなかなかそこまでたどり着くことができません。もちろん、語学学校の中で友達を作ることはできると思いますが、現地のネイティブ、一般人と対等に交流することができるかと言うと、かなり難しいものがあります。

語学留学と交換留学では、たとえ滞在期間が同じくらいだとしても、観光客として訪れるのと、現地に引っ越すのと同じくらい、得られる経験に差があります。現地の学生も、日常会話がスムーズにできる人としか話したくないという人が多いので、語学留学で現地、ネイティブスピーカーの友達を作り、それにある程度仲良くなって、深い文化交流を行うという段階に行き着くのは、ルームメイトでもない限り困難です。

繰り返しますが、語学留学と交換留学は長くても1年程度と、期間で比べると同じくらいですが、費用は前者の方がより多くかかります。しかし、得られる経験で比べると後者の方がより多く、より奥深いものになるでしょう。

つまり、そもそも現地で友達できるレベルに達しなければ留学のために支払った大金を存分に活かすことは出来ないということです。

まとめ

「語学留学は経歴にはなんの足しにもならない。得られる経験値の割に金ばかりかかる」というのが私の考えです。英語は独学で学び、ある程度のレベルに達したらトビタテや交換留学を利用して海外に出て、現地の学生たちと肩を並べて勉強する、こうするのが最もコスパが良く、いわば最適解だと思います。

大学1年、2年次で語学留学を考えているという人は、かなりもったいないと思います。1年でも2年でもかけてまず英語力を身に着けて、交換留学に挑戦すべきです。

ただ今の状況(コロナ禍)では語学留学にせよ交換留学にせよ現地に飛ぶこともままならず、オンラインで留学せざるを得ないみたいな状況になりそうですが、対面授業と比べてオンライン授業に払う学費がほぼ変わらないのであれば、今年しかチャンスがなくてどうしてもやりたい!という場合を除いて、オンライン授業しない方がいいかもしれないですね。

交換留学ならまだ多少はやる価値があるかもしれませんが、コロナ禍でオンライン語学留学を行うメリットはほぼ無いでしょう。